賃貸不動産経営管理士 過去問
令和7年度(2025年)
問39 (維持保全 問5)

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問題

賃貸不動産経営管理士試験 令和7年度(2025年) 問39(維持保全 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。
  • 給水配管には、各種の樹脂ライニング鋼管・ステンレス鋼鋼管・銅管・合成樹脂管などが使用されている。
  • 逆サイホンとは、給水管内の水流を急に締め切ったときに、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象のことである。
  • 室内の配管方式の一つであるさや管ヘッダー方式は、内管・さや管ともに樹脂管のため、軽量でフレキシビリティが高く、ねじ切り加工が不要である。
  • 加圧給水方式は、水道本管から分岐して引き込んだ上水をいったん受水槽に蓄え、加圧ポンプによって加圧した水を直接、各住戸へ給水する方式である。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、給水設備や給水方式、配管材料に関する基本知識を問う問題です。

特に、ウォーターハンマー現象、逆サイホン現象、給水方式の特徴の違いは混同しやすいため注意が必要です。


 

選択肢1. 給水配管には、各種の樹脂ライニング鋼管・ステンレス鋼鋼管・銅管・合成樹脂管などが使用されている。

現在の給水配管には、耐食性や施工性を考慮して、樹脂ライニング鋼管、ステンレス鋼管、銅管、合成樹脂管などが広く使用されています。

選択肢2. 逆サイホンとは、給水管内の水流を急に締め切ったときに、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象のことである。

記述されている現象は「ウォーターハンマー現象(水撃作用)」です。

逆サイホンとは、配管内が負圧になることで、水が逆流・吸い込みされる現象をいいます。

選択肢3. 室内の配管方式の一つであるさや管ヘッダー方式は、内管・さや管ともに樹脂管のため、軽量でフレキシビリティが高く、ねじ切り加工が不要である。

さや管ヘッダー方式では、柔軟性のある樹脂管を用いるため施工性に優れ、ねじ加工も不要です。

選択肢4. 加圧給水方式は、水道本管から分岐して引き込んだ上水をいったん受水槽に蓄え、加圧ポンプによって加圧した水を直接、各住戸へ給水する方式である。

加圧給水方式(増圧給水方式を含む)は、ポンプによって必要圧力を確保しながら各住戸へ給水する方式です。

まとめ

給水設備では、「逆サイホン」と「ウォーターハンマー現象」の違いを正確に理解することが重要です。

ウォーターハンマー:急閉止による衝撃圧

逆サイホン:負圧による逆流現象


 

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02

本問は、給水設備の詳細を問うています。

選択肢1. 給水配管には、各種の樹脂ライニング鋼管・ステンレス鋼鋼管・銅管・合成樹脂管などが使用されている。

【適切】

給水配管には、樹脂ライニング鋼管・ステンレス鋼鋼管・銅管・合成樹脂管などが使用されています。本問は適切です。

一昔前までは鉄間が主流でしたが、近年はポリエチレン管や塩化ビニル管(合成樹脂管)が多いです。

建築時のコストや施工性、施主や設計事務所の以降等によって選定されています。

選択肢2. 逆サイホンとは、給水管内の水流を急に締め切ったときに、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象のことである。

【不適切】

逆サイホン作用とは、配管内の負圧や、圧力差によって水や液体が本来の流れの逆方向へ移動する現象です。

本問はウォーターハンマー現象の記述です。したがって不適切です。

選択肢3. 室内の配管方式の一つであるさや管ヘッダー方式は、内管・さや管ともに樹脂管のため、軽量でフレキシビリティが高く、ねじ切り加工が不要である。

【適切】

さや管とは、合成樹脂管を保護管のことで、さや管ヘッダー工法とはさや管の中に給水管等をとおり、ヘッダーで各水栓へ分岐する配管工法です。

内管、さや管ともに樹脂素材のため、本問のとおりフレキシビリティが高く、ねじ切り加工不要というメリットがあります。

選択肢4. 加圧給水方式は、水道本管から分岐して引き込んだ上水をいったん受水槽に蓄え、加圧ポンプによって加圧した水を直接、各住戸へ給水する方式である。

【適切】

加圧給水方式は、水道本管から引き込んだ上水をいったん地上の受水槽へ蓄え、加圧ポンプによって加圧した水を直接、各住戸へ給水する方式です。

まとめ

給水設備は、専門用語が難しく感じますが、過去問に出題された設備については、どのようなものかイメージができるようにしましょう。

参考になった数1

03

本問は、マンションなどの建物に水を送るための「給水設備」に関する用語や仕組みを問う問題です。

給水管の材質や配管方式、そして水流によって起こる現象の名前を中心に整理していきましょう。


 

選択肢1. 給水配管には、各種の樹脂ライニング鋼管・ステンレス鋼鋼管・銅管・合成樹脂管などが使用されている。

適切

この選択肢が言っていることは、

建物のなかに水を送るための管(給水配管)の材料として、内側を樹脂でコーティングした鉄の管や、サビに強いステンレスの管、銅の管、そしてプラスチックのような樹脂で作られた管など、色々な種類の管が使われていると言っています。

【ここがポイント】

見るべきポイントは、「各種の樹脂ライニング鋼管・ステンレス鋼鋼管・銅管・合成樹脂管などが使用されている」としている部分です。

【解説】

給水配管の材料には、用途や建物の種類に応じて様々なものが使われます。昔はサビやすい金属の管も使われていましたが、現在ではサビを防ぐために内側を樹脂で覆った管(樹脂ライニング鋼管)や、耐久性の高いステンレス管、柔らかい樹脂製の管などが広く普及しています。この内容で問題ないため、適切な記述です。

【覚えておきたいポイント】

・給水配管にはサビや腐食に強い様々な材質の管が使われている

・現在は樹脂でコーティングした管や樹脂製の管が主流である


 

選択肢2. 逆サイホンとは、給水管内の水流を急に締め切ったときに、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象のことである。

不適切

この選択肢が言っていることは、

水道の蛇口を急に「ピタッ」と閉めたときに、流れていた水が急に止められることで管の中に「ドンッ」という衝撃や強い圧力が生まれる現象のことを、「逆サイホン」と呼ぶと言っています。

【ここがポイント】

見るべきポイントは、「逆サイホンとは、給水管内の水流を急に締め切ったときに、水の慣性で管内に衝撃と高水圧が発生する現象のことであるとしている部分です。

【解説】

蛇口を急に閉めたときに「ドンッ」という衝撃音や強い圧力が生じる現象のことは、「ウォーターハンマー(水撃作用)」と呼びます。一方、「逆サイホン」とは、水道管の中の圧力が何らかの原因で下がってしまい、一度出た水が管の中に逆流してしまう現象のことです。現象の名称が間違っているため、この記述は不適切です。

【覚えておきたいポイント】

・水を急に止めたときに衝撃が生じるのは「ウォーターハンマー」である

・「逆サイホン」は水が水道管に逆流してしまう現象のことである


 

選択肢3. 室内の配管方式の一つであるさや管ヘッダー方式は、内管・さや管ともに樹脂管のため、軽量でフレキシビリティが高く、ねじ切り加工が不要である。

適切

この選択肢が言っていることは、

室内に水道管を通す方法の一つである「さや管ヘッダー方式」は、外側のカバーとなる管(さや管)と内側の水を通す管の両方が樹脂で作られているため、軽くて曲げやすく、管をつなぐためのネジ切りの作業がいらないと言っています。

【ここがポイント】

見るべきポイントは、「内管・さや管ともに樹脂管のため、軽量でフレキシビリティが高く、ねじ切り加工が不要である」としている部分です。

【解説】

さや管ヘッダー方式とは、一つの給水元(ヘッダー)から各蛇口まで、樹脂製の柔らかい管をタコ足のように直接つなぐ配管方式です。外側のさや管の中に内管を通す二重構造になっており、どちらも樹脂製なので軽くて柔軟性(フレキシビリティ)があり、金属管のようにネジを切ってつなぐ手間もかかりません。この内容で問題ないため、適切な記述です。

【覚えておきたいポイント】

・さや管ヘッダー方式の管は樹脂製のため軽くて柔らかい

・金属管のようなネジ切り作業が不要で施工がしやすい


 

選択肢4. 加圧給水方式は、水道本管から分岐して引き込んだ上水をいったん受水槽に蓄え、加圧ポンプによって加圧した水を直接、各住戸へ給水する方式である。

適切

この選択肢が言っていることは、

「加圧給水方式」という水道のシステムは、水道局からきた水をまず建物のタンク(受水槽)に貯めておいて、そこからポンプの圧力を使って各部屋に直接水を送り届ける仕組みであると言っています。

【ここがポイント】

見るべきポイントは、「いったん受水槽に蓄え加圧ポンプによって加圧した水を直接、各住戸へ給水する」としている部分です。

【解説】

マンションなどの給水方式にはいくつか種類があります。その一つである「加圧給水方式」は、受水槽に貯めた水を、屋上にタンク(高置水槽)を置かずに、地上付近に設置した加圧ポンプの力で直接各住戸へ押し上げて給水する方式です。屋上タンクが不要になるというメリットがあります。この内容で問題ないため、適切な記述です。

【覚えておきたいポイント】

・加圧給水方式は受水槽の水をポンプの力で各部屋に直接送る方式である

・屋上に高置水槽を設置する必要がない


 

まとめ

本問では、給水配管の仕組みや現象の用語が重要なポイントです。

・給水配管には樹脂管やステンレス管などが使われる

・水を急に止めて衝撃が起きるのはウォーターハンマーである

・さや管ヘッダー方式は軽くて柔らかく、施工がしやすい

・加圧給水方式は受水槽からポンプで直接給水する仕組みである

このように、給水設備の特徴や関連する用語を正しく理解しておくことが大切です。

 

 

参考・参照文献

・神奈川県企業庁『給水装置工事設計施行基準・解説』「水撃作用」「逆サイホン作用」

大阪市水道局『給水装置工事の設計・施工』「水撃作用(ウォーターハンマー)」
・国土交通省『給水装置標準計画・施工方法』

・国土交通省 近畿地方整備局『保全インフォメーションきんき No.126 機械設備の基礎知識③ 給排水設備』
 

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